近代西洋の光内容紹介


 今月15日に拙著「近代西洋の光 来日西洋人と日本洋学者群像」が日本古書通信社刊行されましたが一般書店に置いてありませんので簡単に内容を披露します。

 第一章 青山外人墓地
      江戸・東京における外国人埋葬問題について
      青山外人墓地の沿革およびその文化財的意義
      青山外人墓地最初の埋葬者
      我が国近代スポーツの移入に果たした「お雇い外国人」
       たちの役割
 第二章 来日西洋人群像
      アーネスト・M・サトウと「英和口語辞典」をめぐるひと
       びと
      日本造幣史上の恩人たちーーT・W・キンドルとT・アン
       チセルのこと
      わが国鉄道創設期に活躍した来日西洋人ーー鉄道技師E・
       モレルとH・N・レイを中心に
      蝦夷地を踏査した来日西洋人技師ーーB・S・ライマンの
       先達者たち
      横浜山手に眠る紅毛愛蝶家たちーーヘンリー・プライアー
       をめぐって
      文明開化の伝道者カッケンボスとその訳書
      来日西洋人の日本コレクション
      スコットの出自と来日の経緯
 第三章  日本洋学者群像
       「海外新話」の著者嶺田楓江と英人閣斌士
       シーボルトと東海地方の学者たち
       甲州の蘭学者大久保黄斎のこと
       歌人牧水の祖父種痘医若山健海のこと
       「事実文編」の編者五弓久文と彼の情報活動について
       高野長英と吾妻蘭学
       
       あとがきにかえてーー探墓三十年 人との出会い、本
        との出会い
       来日西洋人関係執筆一覧
       出版に寄せて 荒尾禎秀(東京学芸大学教授 元同大学        副学長・同同窓会理事長)
       跋 田澤恭二(元戸板女子短期大学図書館長)
   
       付録
        外人墓地関係年表
        外人墓地埋葬者一覧 

       表紙デザイン
       挿絵    志摩利希

  定価 2,800円+税 注文は直接出版社なり、近くの書店でど うぞ! 発行部数僅少!!
           
11 : 47 : 13 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

「西洋近代の光」が出ました!


 青山外人墓地に眠る西洋人たちの墓の処遇が取り沙汰されて以来多くのの人々が心を痛めてきた。ここに眠っている外国人たちは日本の近代に貢献をはたし二度と母国の土を踏むことなく異国の土と化したひとたちである。あるいは、明治政府高官、あるいは大学教授たとえばスクリバ博士などは帝国大学で内科のベルツ博士と並び称された近代医学の紹介者である。勲一等に叙せられたほどの偉大な人物である。又、不自由な生活を強いられ教育や社会福祉に身を奉じた宣教師たちも多く埋葬されている。
 熱心な人たちが行政当局に働きかけもしたが先ず青山外人墓地の歴史を知ることが問題解決の近道ではなかろうかと愚考しかねて書き散らした雑文に多少手を加え一冊の書物に仕上げることとした。
 今までも埋葬者リストに類する印刷物はあったが説得力をもつものは皆無であった。大体、埋葬者の人と為りに関する知識がない。拙著「来日西洋人名事典」も掛け声ばかりでたいして売れ行きがなく相変わらず与太記事がマスコミを賑やわせている始末。「岩波西洋人名辞典」はどこの図書館も西洋人について質問があれば真っ先に利用するいわゆるレファンレス・ブックである。不勉強な図書員にこうした不十分な資料で説明を受ける学生やその他利用者はいい面の皮である。一寸、言葉が過ぎたがテレビで見る政治家のごとく出版社も図書館も何ら恥ずるところがない。 
 近著「西洋近代の光 来日西洋人と日本洋学者群像」(日本古書通信社¥2,800円+税)は著者が命がけで書きあげたマジメな書物である。ご一読願います。

                     武内 博謹曰                    
 
14 : 03 : 35 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

樽見博著「三度のメシより古本」が好評


 樽見博の最新刊「三度のメシより古本」が話題を呼んでいる。新聞の読書欄や専門の「読書人」の向井さんの紹介など購買意欲を沸きたたせる。前の二冊(古本シリーズ三冊目)より高度の内容との噂もあるがこれは要するにわれわれ一般読者がいかにモノを知らないかとの証拠でこの本は大いに勉強になった。塙保己一の「群書類従」刊行の志の高さはどうだ!この人は偉い!!偉いけれど何時か墓前祭に出かけた墓の周囲に注連縄が張りめぐらせてはあったが墓のすぐ後ろまで牛小屋(放牧場?)牛の糞だらけであった。
 児玉町には幕末のすぐれた眼科医本庄普一の墓がある。

 古本屋巡りをしていると珍しい本に出会うことがよくある。最近でこそ「岩波文庫」に入ったが小島政二郎の「眼中の人」などかって手にしたなつかしい本である。最近なくなった売れっ子作家がこの書物を読んだことがないと新聞で知りビックリしたことがqある。芥川や菊池寛らにいびられながら作家として大成した著者の半自叙伝である。「眼中の人」には個人的な想い出がある。かって、大学図書館で働いていた際に
予算消化に手分けして出かけた神田で若い先生が古い汚い「エブリマンズ・ライブラリー」の揃いを買ってきたが面倒なので二、三年目録も取らず放置して
いた。
 ようやく億劫な腰を上げ驚いたことにモーパッサンの作品が10何冊ありあざやかな筆使いで書き入れがしてあった。「眼中の人」に芥川から読み較べをいどまれ「半分読み了えたらその分を貸してくら最後のゴールは僕の勝ちだから」何かそんなことを云われたことが述べられている。肝心の書き込みされた英語は達筆でおそらくは芥川のものであろゆ。著者には失礼だが彼は慶応の国文科で学んだ人であるから。学生時代に森鴎外にやたら質問状を出し鴎外を辟易させたとのこであった。私も小島政二郎の小説がクダラナイから(エッセイは名人!!)先生だって「一生懸命」などと書いているではないかと手紙を送ったらそれでも返事がきて「小説家は俗につく!!」とのこと。まったく若気の至りとは恐ろしい。天下の大小説家に毒づいたりしたものだ。

 さきほどの、「エブリマン文庫」はテキストが拙劣だとあまり専門家は重要視しなかったらしいが安くて便利だったからわわれ貧書生には歓迎された。モーパッサンの何冊目かに作家で文藝春秋佐々木茂策編集長からのはがきは挟まれていた。当事、お世話になっていた和田芳恵先生にはがきを届けたが何か貴重なものだったらしい。
 これは普段勉強しない代わりにやたら古本を読みちらしていた功徳である。いまどき「ガンポンチ」などと云っても馬鹿にされるだけで早稲田の国文出身でも岩本先生の「素白集」など手にしたことがないに違いない。学校こそ早稲田ではないが、柳田泉、本間久雄、日夏耿之介先生の本など買い集めたものであった。日夏先生のゼミは信州飯田?かどこかでやっていた。「美の司祭」や寿岳先生の「ブレイク書誌」など高くて重くてヒルネの枕代わりにしかならなかった。一誠堂で6,800円で買い崇文荘に5,000円位で売り払った。昭和30年代の話である。
 カネとヒマのある団塊族諸君に是非古本屋巡りをおススメである。あと20年を賢く行き伸びるには絶えず新しい知識の注入が必須である。樽見さんの案内で神田、本郷、早稲田と東京だけでも奥がふかい。その先は「八幡の藪しらず」でキリがない。ことによると命取りにもなろ
。登山同様優秀なガイドを必要とする由縁である。本書は、皆さんの格好なガイド・ブックとなる。ついで、「日本古書通信」の購読者にでもなればあなたは立派な古書通である。


                          以上












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「東京の外人墓地紹介」

 「西洋近代の光」に続き次ぎのような本を執筆中です。

 ガイドブック東京の外人墓地ーー日本近代化を辿って

 序に代えて(江戸・東京における外国人埋葬問題について
 外人墓地関係年表
 江戸・東京に眠る西洋人たち
 文化財としての青山外国人墓地
 青山霊園に眠る西洋人たち
  外人墓地埋葬者一覧(アイウエオ順)
  一般墓地埋葬者(同上)
  付
   外国人墓地配置図
   埋葬表(明治13年〜明治31年)青山・谷中・染井
   :東京都公文書館所蔵史料による

 谷中霊園ロシア人墓地
 染井霊園外人墓地
 同   一般墓地
 雑司が谷霊園外国人墓地
 同    一般墓地
 多磨霊園外国人墓地
 同   一般墓地
 府中カトリック墓地
 一般寺院ほか

 東京に眠る西洋人一覧(アイウエオ順)
 同         (Alphabetical order)
 日本各地に眠る西洋人一覧(アイウエオ順)
 同           (Alphabetical order)
 日本に眠るパリ外国宣教会宣教師たち(アイウエオ順)
 江戸・東京ゆかりの西洋人モニュメント 
  
 (番外)
 ソウル外人墓地の沿革(来日西洋人も眠る)
 ソウル外人墓地埋葬者一覧(Alphabetical order)

私にとって「外人墓地」とは何か
    
 

  主な著作:
   来日西洋人名事典 日外アソシエーツ 1983
   ガイドブック横浜外人墓地ーー山手の丘に眠る人々 山桃舎
    1980
   我が国師範教育の父 スコット ぎょうせい 1992
   日本洋学者人名事典 柏書房 1994
   西洋近代の光ーー来日西洋人と日本洋学者群像 日本古書通信社
    2007

   
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プロフィール

Author:武内 博
武内 博(たけうち ひろし)
1933年千葉県木更津生まれ
青山学院大学英米文学科卒業後、文部省図書館職員養成所に学ぶ
名古屋大学法学部図書室、東京学芸大学附属図書館勤務
この間来日西洋人、外人墓地の調査研究を続け今日にいたる。
 主な著作:
 ガイドブック横浜外人墓地ーー山手の丘に眠る人々
  山桃舎 1985
 日本洋学者人名事典 柏書房 1995
 来日西洋人名事典 増補改訂版 日外アソシエーツ
  1995
 西洋近代の光ーー来日西洋人と日本洋学者群像
  日本古書通信社 2007

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