拙「来日西洋人名事典」(日外アソシエーツ刊)を出してから大袈裟な言い方をすれば四半世紀が過ぎた。初版1982年、増補改訂版1995年にそれぞれ出版された。その後も絶えず記事の訂正や人物の追加などを続けているがまったくキリがない。とくに、書誌の作成は絶えず新しい研究成果を取り入れる宿命を負っている。
ところで、わが国の近代化を西欧化し「来日西洋人」の事蹟調査のいったんとして「外人墓地」の調査・研究に没頭してきた。さらに、アジアの近代化はどうか?朝鮮半島や中国大陸はどうか?さる研究書で日本を除くアジア諸国の西欧化は植民地化の歴史でもあったことを知り愕然とした。中国・韓国(北朝鮮を除く)にやってきた欧米諸国の人たちが何をしたのか人物面で探査する必要は「来日西洋人」研究と同様必須であろうと判断した次第である。が、問題点は史料の有無と語学つまり中国語とハングルの解読である。しかし手を拱いては何ら進歩はない。
と云う訳で「来華・来韓西洋人人名事典」なるものの原案を作成した。さらに、漢字による西洋人名の索引もつくった。人名だけでなくキリスト教すなわち宣教師を多く派遣しているイエズス会やパリ・ミッションなどのカトリック系や英米からの宣教師を中心としたプロテスタントの各宗派の中国語索引
も作成した。韓国もキリスト教宣教師が多いが史料はすくない。
この両国は日本に較べ教育・軍事などいわゆる近代化に必須と思われる人材派遣が極端に少ない
のはどういう理由からだろうか?これも課題となった。すでに、ホーム・ページ上でこれらの結果は公開しているがほとんど反応がない。やはり印刷メデイアによらなければと危惧している昨今である。