昨日のブログに書いたとおりこのほど「ガイドブック外人墓地へようこそ(江戸・東京篇)の執筆を終えただいま発酵を待っている状態です。うまく書く自信はなく以前文藝新書刊行の際原稿の注文があり再三断わった末に押しつけられ毎月原稿を送れとか何かと編集担当に近くの喫茶店に呼び出され公務員時代とことなり内職が発覚すればクビにもなりかねない第二の人生で結局一年間ひきずり廻わされ結局ボツにされた。理由は文章が単純で面白くないとのこと。そんなことは頼む前から判っていた筈で、大体お墓の話などオモシロイ筈がない。
担当者が土下座してあやまるとか印税は払えないが取材費はお払いしますとか勝手なことを云ってそれきりである。取材といっても箱根の富士家ホテルに二回、日光金谷ホテルに二回ほど行っただけでほとんど金はかかっていない。富士家にはチェンバレンがながく逗留しその彼をたずねてハーンが訪ねている。それにベルツ博士の「ベルツ水」の開発など。。金谷はバード女史が宿泊した。其の頃、
富士家ホテルにいた秋山さんが金谷ホテルで働いている。もともと両ホテルは親戚関係にあっ
た。秋山さんは熱心に宿泊した外国人を研究していた。ハーンが滞在した部屋の宿泊券のご恵投に
あずかりながら生来の横着癖から無駄にしてしまった。いわゆる「レジスター・ブック」はコピーされ横浜開港資料館にも別置されている。富士家ホテルの図書室には古い書物だけが目立つが一ヶ月も
泊りこみ整理すれば立派なライブラリーに生まれ変わるものをと残念な思いがした。
創立者の墓参などしたり結構時間はかかったが時給いくらで取材している訳でもなくボツになれば
金は一銭も入らない。出版事業などアコギな商売だ。本が売れないなどと嘆く以前に自ら何をしているかを反省すべきであろう。今こそ志をたかくもち末ながく愛読されるような書物をドンドン出版してほしい。
云い忘れたが「東京の外人墓地」は金を溜めて自費出版するつもりである。篤志家出版社などあるはずもない。
以上