最近、滅多に神田に出かけないが先週土曜日久しぶりにその気になった。鈴蘭通りの東方書店の二階がさしあたりの目当てで読めしない中国語の本探しが楽しみのひとつ。「近代来華外国人名辞典」がいつの間にかボロボロになってしまい再版しないかとしつっこく足あお運ぶのだがそうはいかない。大分前の話だがこの本の編者にクレームをつけたら「年寄りがひとりでやっているので云々・・・」と返事を貰ったことがある。何でも立派な格調高い文章であるとか若い中国留学生が読みになせないとのことであった。来日西洋人たちが日本開国を中国で待機していたヘボンなどアメリカ人宣教師がいた。その記述が不正確であると手紙したのであるが向こうは私が偉い学者だと勘違いしたのではないかと思う。再版が出た際に京都大学に留学していた学生を通じて新版が届けられた。引込みが」つかなくなって来華西洋人名辞典なるものの編纂を手がけて大いに後悔している。
東方書店では一冊だけ安い本を買った。コーヒーでも飲もうかと喫茶店の並ぶ路地に入ったが目の
前の小宮山書店のガレージ・セールの方に足が向いた。手当たり次第3冊500円が売り物で今までも結構買いこんではいる。結局、COD、岩波の英和辞書(中型本)と桜井の「ドイツ語広文典」を選ん
だ。どの本もまっさら。しかもCODは500部限定総革装で編者Sykeのサイン入り。こうしたものを集める趣味はないが欲しい人は欲しいのではと思う。500部のうち何冊が日本に来て正当に使用もされずこうしてガレーセールで売られる運命に出会うとは!書物の有為転変にも人智を超越するものがある。と妙に考え込んだ神田行であった。
以上